健康アドバイス

 「風邪(かぜ)に負けるな!」

 風邪の季節になりました。今回は風邪とその予防についてのお話です。

 風邪とは、医学的には『かぜ症候群』のことをいいますが、おおまかにいうと、ウイルスや細菌などに
よって起こる急性の上気道(鼻、のど)の炎症をいいます。
 感冒、急性上気道炎、急性咽頭炎、インフルエンザなど、種々の病名が使われます。
病原体のほとんどはウイルスといわれ、感染経路はくしゃみ、咳、唾液などの飛沫感染(ひまつかんせん)です。

 かぜ症候群の中で特に重要なのが、インフルエンザで、その他のいわゆる普通の風邪と異なり、
発症(症状の出ること)が突然で、咳、痰などの呼吸器症状に比べて、発熱、頭痛、関節痛、腰痛、筋肉痛、
全身倦怠感などの全身症状が強いことが特徴的です。下痢、嘔吐などの消化器症状を伴うこともあります。
 気管支炎や肺炎に進展することもあります。
また、インフルエンザは冬場に広範な流行をきたしやすいので注意が必要です。

 これに対して、普通の風邪の場合は、発症は比較的ゆるやかで、上気道の症状
(鼻水、くしゃみ、喉の痛みなど)が主で、全身症状が軽いのが特徴的です。



 [風邪の予防]

1:栄養のバランスのとれた食事をとりましょう。(特にビタミンCを充分に)
2:帰宅したらうがい、手洗いの習慣をつけましょう。
3:十分な睡眠をとりましょう。
4:過労を避けましょう。
5:規則正しい生活をしましょう。
6:日頃から運動などで体力をつけましょう。
7:人混みや不必要な外出はなるべくひかえましょう。
8:室内が乾燥しないようにしましょう。
9:体を冷やさないようにしましょう。
10:汗をかいたら早めに着替えましょう。

 「風邪は万病のもと」です。特に、喘息や肺気腫などの呼吸器疾患をもっている人、
慢性の心臓病(心不全)をもっている人は、注意してください。
乳幼児やお年よりの風邪は重症化することがありますので注意が必要です。

 また、風邪をひいて症状がひどい人や、数日たっても症状が良くならない人は、自分で判断せずに、
再び医師の診察を受けてください。
肺炎や髄膜炎を起こしていたり、別の病気の症状であったりすることがあるからです。