アミノインディックスについて |
日本では、がんによる死亡者数は年々増加傾向にあります。
1981年以降死因第1位となり、2010年には、全死亡者数119万7千人中、
がんによる死亡者数が35万3千人となり、死亡者の約1/3ががんにより死亡しています。
がんの診断技術や治療法は急速に進歩しています。早期発見、早期治療が、がんによる
死亡のリスクを減らすことにつながります。
そのため、定期的ながん検診による早期発見が重要となります。
アミノインデックス がんリスクスクリーニング(AICS:Aminolndex Cancer Screening)
とは、血液中のアミノ酸濃度から、健康な人とがんである人のアミノ酸の濃度のバランス
の違いを統計的に解析することで、がんであるリスク(可能性)を予測する検査です。
※がんの確定診断ができるものではありません。
がんリスクスクリーニング(AICS)の特徴
1> 血液中のアミノ酸の濃度を測る、新しいタイプの検査です。
2> 1度の採血(5ml程度)で、複数のがんを同時に検査できます。
3> 早期がんにも対応しています。
4> 採血だけの簡単な検査です。
検査方法
血液を5ml程度採血して検査を行います。
1回の採決で、男性AICSは5種類、
女性AICSは、6種類または2種類のがんに対するリスクについて検査を行います。
検査の対象となるがんの種類
男性 AICS 5種:胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん
女性 AICS 6種:胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、(*子宮がん、卵巣がん)
女性 AICS 2種:乳がん、(*子宮がん、卵巣がん)
*子宮がん、卵巣がんは、「子宮頸がん」「子宮体がん」「卵巣がん」の、いずれかの
がんであるリスクについて評価することができますが、それぞれのがんのリスクに
ついては、区別はできません。
AICSの検査結果からわかる、がんであるリスクについて
AICSの検査は、現在、がんである確率がどうかを診るものです。
(リスクとは、確率、可能性、危険性のことです。)
がんか否かをはっきりと判断するものではありません。
AICSは、それぞれのがんについて、がんである確率を0.0〜10.0の数値(AICS値)で
報告いたします。
リスクの傾向は数値が高いほど、がんである確率が高くなります。
また、このAICS値からリスクを判断する目安として、
「ランクA」「ランクB」「ランクC」に分類され、
がんであるリスクの傾向が3段階で示されます。
一般の方ががんである確立は、統計的に約1/1000(1000人に1人)といわれています。
AICSにおける、ランク別の、がんであるおおよその確立は下表のとおりです。
例えば、胃がんにおいて「ランクA」となった場合、がんである確率は
1/3200人(3200人中の1人)でがんである可能性を示します。
「ランクB」では、1/625人、「ランクC」では、1/98人となります。
「ランクA」「ランクB」「ランクC」の順で、がんである確率が高くなります。
一般の方が、がんであるリスクを「1」とした場合、「ランクB」は1.6倍
「ランクC」は、10.2倍のリスクがあると言えます。
検査の対象となる方
がんの種類によって違いますので、ご注意ください。
胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん ・・・25歳〜90歳
前立腺がん ・・・40歳〜90歳(男性のみ)
子宮がん、卵巣がん ・・・20歳〜80歳(女性のみ)
※妊娠されている方、がんの治療中の方、がんの治療後の方は、
正確な値が出ないため、検査の対象とはなりません。
血液中のアミノ酸バランスに影響を与える恐れがありますので、
受診前に下記の注意事項をお守りください。
検査実施日および予約方法・お問い合わせ
完全予約制になっています。当日希望されましても、できませんのでご注意ください。
● AICS検査をご希望の方は、おおむね一週間前に、受付にて予約してください。
● 電話でもかまいません。 TEL 0791−42−1771(三木内科受付)
● 毎週 月・火・木・金 曜日の 午前10:00〜11:30
(日曜・祝日・午後からの検査は実施しておりません)
● 検査の費用については、当医院にお問い合わせください。
また、検査についての詳しいことも、医院長にお気軽にお問い合わせください。
検査前日・当日の注意事項
● 前日の食事は、検査の8時間前にはすませてください。(午前0時以降は水のみ可)
● 検査の8時間前から、アミノ酸のサプリメント、アミノ酸を含んだスポーツドリンク、
アミノ酸製剤、牛乳、ジュースは食べたり飲んだりしないでください。
● 当日の水分は、水だけにしてください。
(それ以外のものを食べたり飲んだりしますと、検査できません)
● 当日、午前10:00〜11:00の間に受付を済ませてください。
(11:30を過ぎますと、検査できませんのでご注意ください)
● 受付の後、問診票に記入していただき、順次、診察を受けて、採血をいたします。
検査後の報告等
● 検査は、10日〜最大14日程かかります。
● 結果を郵送ご希望の方は、受付時にその旨お伝えください。
● 検査報告書、当医院到着後、ご連絡差し上げます。
● 検査結果は、本人確認の必要がありますので、電話のみでの結果報告はいたしません。